2008年10月21日火曜日

ねるまえのおはなし(電車とバス)



子どもたちが一様にくぎ付けになっているのは…

ここ、電車とバスの博物館の模型電車なのだった。



かんかんかん…
入口からゆうわくがいっぱい。

今日はじゅうろう君とここにやってきた
かれら仲良しである。



わあ、

あれー、

たのしー!


 
運転手にもなれるー!


そんなかんじに、おとこのこの心くすぐる博物館だった。

寝る前にもときと語る「きょうのこと」では…
「みどり でんしゃ、のったねー」
「バス、赤、のったー」
「バス、オレンジのったー」(そんなのあったっけか)
「じゅーくん、げんちゃん、しゅおるるる!」

<オッパイー>をのんだあと、突然思い出したかのように
そんなことを楽しそうに話してた。


Today’s 記念さつえい


そして今夜の夜ごはんのメニューは<仲なおり鍋>
結ぼれを受け入れた私は、
夫の「ごめんね」を潔く聞き
反省もこめて鍋の用意を整えたのであった。

大家さんが昨夜のことを心配して
いつものミカド珈琲をもって訪ねてくれた
「最初からね、夫婦げんかはうちの契約に入っているのよ」
「夫婦ゲンカ大歓迎です」
と、言ってくれた。ご主人のほうは、
「日ごろから小さいのをたくさんしたほうがいいですよ」
と人生の先輩な助言をくれた。

そうそう、いやなことはさっさと忘れよ、わすれよ、
そんなきもちな最近だ。

結婚や家族 夫や妻や親や子どもや


私とすしがやった罵り合いの派手さに
ふだん早寝の大家さんが 気付いたら、
こんな時間に大音量のテレビをつけはじめていた
わたしはいま、殴られて1.2倍ぐらいになってしまった左半分の顔と
すしを叩いた時のかもみ合った時にできた 右腕の
腫れてアザになっているところが痛い。
カッとして電話で呼び寄せてしまった両親にも、
近所の人や大家さんにも、
こわい思いをさせた息子にも、
巻き込んでしまって申し訳ない気持ちがある。

なきじゃくったモトキも、殴られたところの痛みも、
でも本当は大したことではないんだと思う。
ただ、殴られている時、陵辱だと思った。
普段支えているつもりの人に 愛されるはずの人に
「てめえ」と呼ばれながら利き腕のぐうで顔を殴られ、
大切にされているとは程遠い行為で足蹴にされているとき
まるで価値のないみすぼらしい女みたいな気分になって
「この私がどうして」とプライドをズタズタにされたような気持ちがした

それはきっと、私の物の言い方に 
夫も同じような事を思ったのかもしれないと
今ようやく思った。
相手は自分の鏡であるとは、よくいうから。

泣きはらして、一人になって、すこし経ったら
べつに大したことじゃないような考えも浮かんできた。
致命的な大けがをしたわけでもない。
ただ私への扱いが、ほんのひと時 ものすごく酷かっただけだ。

一緒に暮らす日々に比べたら、ほんの一瞬の出来事かもしれない。

部屋に、
この間すしに買ってあげたグローブが無邪気に転がっているのを見て、
嬉しそうにはめていた姿が思い浮かんだのもある。

いわゆるシングルマザーになるってことは頭をよぎった。

特にこれといったキャリアもない私は
毎日、朝早く起きて、モトキと離れて、
好きでもない仕事を始めることからやらなくてはいけない。

好きなことができるようになるまで、
沢山はたらいて、沢山のお金を貯めなくてはいけない。

きっと、シャンソンにも通えなくなるんだろうなぁ、
ママ友と子連れで遊ぶことも少なくなるだろう。
モトキと気ままに公園に行くことも。

そんなことを考え始めたら、
沢山ではないにしろ、生活がままなる程にはちゃんと稼いできてくれる
夫に対して感謝の気持ちが少なかったような気がした。

彼もきっと、大変なのだろう。
私をあんなふうに殴ってしまったことも、
きっと今頃、途方もない気持ちで後悔しているのかもしれない。

それから、自由なんてありそうでないんだな とも思った。
働かざるもの食うべからずで、
お金がないと 自由もない世の中でほんとうに生きているんだなと思った。
子どもにも、自分にも、それなりに良いものを与えたかったら。

左頬が痛い。
腕も痛い。


そして、家族というのは結びつきであって、
それは自分のせんとする行動にもしっかり、ちゃっかり結ばれていて、
自分が選んで自分になれたわけではないように、
その結ぼれも 愛だ、なんだ、じゃ片付けられない。
そういう結ぼれなのだ。

そんな意味でも人は、はなから自由なんかじゃない。

その結ぼれは、得体の知れない威力で人を動かしてしまうから
「家族」や「愛」なんて言葉で みんな実体を掴みたがる。

好き や 嫌い で人は生きていけない。
つらいことだけど。
つらいことだらけなわけでもない。

ただ本当に、自らをもって由とするなら、
そこからは自由がはじまるのだろう。

私は初めて出合った自分という得体の知れないものがよくわからなくて、
沢山の人を参考にしたし 流されてきた。
そうすると安心できるし、満たされることもあった。

そして初めて自分が母になって、同じように
沢山の人を参考にしたし 流されもした

そして初めて親や子どもや夫という家族に出合ったときも
同じようにかれらを当てはめようとしていた

私の息子が産まれてすぐ 物心もつかないうちに
無心で私を母として求めたように
私もきっと私の母を求めたのだろうに。

自分てものも、親も、自分が選んだわけではないことを思い出した。
ただ求めたのだった。

息子のことも、産むまで顔もわからなかった。
でも私は彼を求めた。

きっと、夫のことも求めたのだと思う。
選んだのとはちがう。

そう考えて、
夫を怒らせた自分もよくなかったのだと、
結ぼれを受け入れようという気持ちになったのだった。

私の場合、結婚は、あれよあれよと言う間に始まった感があったし、
なんでそうなったのかもうまく言えないし、
ただそうなったのだ。

私にとってまるで宇宙な、「結ぼれ」の存在について
気がついた今日だった。

2008年10月20日月曜日

ほぼ一週間ぶりの帰宅よね


さて鹿児島から帰る日。

タミちゃんもきてくれた

最近どこかへ出かけるのが億劫なおばあちゃんはどこか不安げ。
さいごまで、「おばあちゃんも空港に見送り行くんだったけ?」
「お店休めないよ」「何時に出るのけ?」
とかを何度も繰り返し聞いてきた。


そして
いつもどうり空港のROYALでゴハンを食べて、
ぶじ飛行機に乗ったよ

愛読書<めばえ>
ふたりで飛行機、初めてだったね〜、
ジュースうめ〜、

ふたりで旅行もいいもんかもね(モトキ熱だしたけどね)
こんどはフランスとか行きたいな。




きのう帰ってきたんだけど、
きのうはずっとやれなかったネットに夜明けまでいそしみ、
きょうはほとんど寝ていた。
明日は、部屋の整理をしたいなあ…

busyなwife in 鹿児島



軽井沢から帰って翌日
ここは羽田空港

はじめてモトキと二人で旅にでる。

行き先は鹿児島、おばあちゃんとこ
おばあちゃんは、認知症になりはじめている

私は、恵子さんの代わりに様子を見に行くのであった。



鹿児島空港に着いて、おばあちゃんと従姉妹家族が迎えにきてくれていた。
いとこはキミ子、その息子は響介 モトキとおないどし。

おばあちゃんと、
新名家のお手伝いをずっとしているタミちゃん(右)と、
しゃべる人形の、たっくん(おばあちゃん所有)
とモトキ。

着いてすぐ39度の熱をだしたモトキは、
おばあちゃんのやっている美容院の前の公園でしか遊べなかった。

ここは、私も幼い頃よく遊んだ川沿いの公園。奥に桜島が見える。


おばあちゃんは自分がまだしっかりしているつもりでいるので、
まだ美容院を開いている。
プロ意識だけは高く、まだやめたくないみたい。
仕事をしているときは、普段よりずっときばって、
なんだかイキイキしているようにも見えるから、
周囲も無理矢理にやめさせるわけにはいかない。

どういうわけかまだポツポツ昔なじみのお客さんも来る。
みんな、クラシカルかつ同じ髪型になって帰ってゆく。
(よく言えばモンロー風。その時代にお店を開いたからなのだろう)
でも多分、今時にはやらない技術で
ずーっと昔からの同じスタイルをできるのは
もしかしてここ花椿美容室くらいしか
もう、あまりないからなのかもしれないね、と思ったのだった。

私は、おばあちゃんがパーマ液をかけるのや
手順を間違えやしないかヒヤヒヤしながら見ていた。
お客さんが、無事セットされて帰って行くのを見てホっとしたけど、
おばあちゃんは一人のお客さんを二人分やったと思い込んで、
「売り上げが合わないのよ、盗まれたのかもしれない」
とか、ぶっとんだこともたまに言っていた。

最近は、お風呂に入るのも料理をするのも
ちょっとしたひと苦労なおばあちゃんに
新米主婦のあたしが毎日ごはんを作った。

「お味噌汁の豆腐はもうすこし小さい方が上品よ」とか
「この卵焼きは誰が作ったの」とか
「おばあちゃんはスパゲッティなんて作らないから嬉しい」とか
「こんなにぶ厚い切り身を食べられるのは新名家だからだ」とか

なんとなくヘンテコな会話がくりひろげられて、
でもおばあちゃんとこんなふうに接するのは初めてかもしれないと
ときどき感じたりしながら
加治木で食べる鯛の刺身はやっぱり
どこのよりも美味しいと思った。

あっという間に時間は過ぎたのだった。
退屈でもあったけど、私はここ鹿児島に
小さい時から一人で飛行機に乗ってくることもあったりして
おばあちゃんによく面倒をみてもらった私は
なんだかいろいろ感慨深かった。

サイダーハウスルール


ってどんな内容だったのか
よくおぼえてないけど

すしの運転で
これから向かうのは…


りんご園!

ここに向かう途中、
モトキは車酔いで吐いてしまったけど…

着いたら元気になってたよ

さてさて…

信濃スイート!
りんごだらけよ。

よいしょ、
欲ばるモトキ
とれたぜ
りんご〜
楽しい〜
すしの髭で遊びはじめる

恵子さんは調子がよくないらしく
(東京に帰ってから帯状疱疹だったと発覚…)
かわいそうに…

おれは元気だぜ
高いとこのが美味しいんだよ、
取れたね〜、りんご〜、
あっ また欲張ってる
てへへ りんご〜、

恵子さんにもポーズをとってもらって

いっぱい取ったね


小さい頃どこかで行った、梨狩りぶりだった


さんぽ


やまのなかは

歩くだけで楽し

とんとん

落ち葉をかきまぜるだけで楽し


よるは、噂のりかサンも参入
ここは、わたしのすきな十兵衛というおそば屋
もみじなどのてんぷらをね

わけのわからないまま美味しい白ワインをあける。
けっこう楽しかった。
りかサンと一緒に温泉まで入った。